■ 立山黒部アルペンルート室堂(2001年10月) |
そして、バスは今回のメインイベント、室堂平に到着です。室堂のターミナルは1階にバスが到着し、3階が出口という構造です。バスが到着してすぐに、重い荷物を持ったまま、思わず3階まで駆け上って外を眺めてみました。あいにくのガスで視界はよくなかったけど、広々とした台地がはっきりとわかって、なんだか知らないけど無性に感動してました。 |
しばらく佇んだあと落ち着いてから、ホテルにチェックインして荷物を預けて、改めて外にでかけました。あいにくガスがかかっていて遠くまで見渡せなかったのですけど、みくりが池が雲の上に浮かんでいるかのような感じで、すっごく感動的な景色でしたよ。湖面もおだやかで、山や雲までも映しだしてましたからね。 |
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チングルマという高山植物が、羽毛状の実をつけて高原一面に広がっていました。写真ではわかりにくいですけど、茶色の草の中にいっぱいある白い点々がそうです。草のように小さいですけど、種類としては木になるそうです。写真もそうですけど、実物もすっごく小さくて、かわいいんですよ。 |
とにかくガスで覆われていて、明日に期待しようと少しがっかりした気分で、ホテルに向かい始めました。そしたら・・・突然雲が流れだして、立山連峰の山並みが見えだしたのです。さっきまで何にも見えなかったところに突然出現したので、感動モノでしたよ。下の方に霧が広がっている姿は、まるでスモークをたいたかのような景色です。でもこれも一瞬だけ。5分ほどしたら、再び霧のなかに消えていきました。ほんとうに一瞬だけの出来事に「見れて良かった〜」って感じですね。 |
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ホテルに戻った後テレビをみながらくつろいでいると、窓の外に急に明るい景色が目に飛び込んできました。急いで外に出てみると・・・見事に夕日を浴びた、立山連峰の姿が現れていました!麓にかかるガスがまたいい感じで、みんな感動していましたよ。室堂に宿泊したからこそ見れた光景ですね。 でもこれも5分程度の、短い時間でした。山の天気って、本当に変わりやすいですね。 |
後ろを振り返ってホテルに戻るとき、もう沈んだ太陽で浮かび上がったホテルが見えました。雲の色といい、意外にもきれいな夕焼けでした。見れないと思っていたから、大満足のエピローグでしたね。 |
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そして、いよいよ夕食。ホテルというだけあって、なかなか豪勢な夕食でした。この後も、まだまだ続きましたからね。期せずして、この日が今シーズン初めての松茸です。それにしても、こんな高地でこんな夕食にありつけるとは思ってもいなかったので、ちょっと嬉しかったです。 |
ごはんを食べたあと時間があったので、ターミナル内の散策です。室堂は、富山方面に行くバスと大町方面に行くトロリーバスの乗換地点でもあります。ホテルは、そのターミナルの上にあるので、ちょっと寄ってみました。法律上はトロリーバスって、電車の扱いなんです。だから、ここ室堂は日本で一番高い所にある駅なんです。 |
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夕方の最終バスが出発した後は、室堂には宿泊している人しかいない状態です。昼間は人でごったがえしてるここ室堂ターミナルも、夜はひっそりと静まりかえっていました。手をたたくと、反響音がいっぱい返ってきて、気持ちよかったですよ。 |
この時、しばらく外に出ていました。標高2450mの地から眺める星空を見るためです。立山連峰の雄大な山並み、そのもとに広く広がる室堂平。そのようなロケーションで見る、一面の星空。嬉しいことにこの時は雲も少なく、空一面に広がる星を見ることができました。空気が薄く、遮るものが少ないためか、とってもきれいでした。もちろん、流れ星もいっぱい見ましたよ。 あとは、明日朝早く起きて御来光を見にいかなくっちゃ! |