■ 立山黒部アルペンルート黒部ダム(2001年10月) |
遊覧船からおりてからは、いよいよ黒部ダムを渡ります。ダムのほぼ真ん中のところから海側を眺めると、どこまでも続く谷が見えます。この山々の向こうに、初日に行った欅平もあるんですね。 |
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ダムの上は、このように歩いて対岸まで渡ります。ダム自体も大きいですし、その両側の山の岩肌もすごく大きなものでした。ダムを造るために人工的に設置した建造物か何かが、圧迫感を与えていましたよ。写真では小さく見えますけどね。 |
上の写真の、岩肌の真ん中あたりには展望台があります。そこからダムを見ると、こんな感じで見えてきます。この谷底からダムの歩道まで、186mも差があるそうです。もちろん、これも日本一だそうで。夏前からこの時期まで、観光放水ということでダムから水を流しています。詳しくは忘れましたけど、ダム建設の時に、観光放水をする事が決定事項の一つだったそうです。そういえば、下流の鐘釣温泉に泊まった時朝にサイレンが鳴ったけど、ダム放水が始まるという合図だったのかもね。 |
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やっぱりここでも、湧き水がありました。このアルペンルート、一部を除くとほとんどがトンネルというルートでした。そのトンネル工事の際、水が出ることがいっぱいあったみたいで、難工事の連続だったようです。そうして出来たトンネルから出ている湧き水が、あちらこちらから出ているんですよね。それだけ険しい場所、という事ですか。。。 |
ダムの横にはこのような慰霊碑が。この黒部ダム工事に際して、171名の方が犠牲になったそうです。今でこそこのように簡単にこれる場所ですが、当初は一番上の写真のような峡谷をつき進んた奥地に、このような巨大建造物を造ったのですから、大変なものだったのでしょうね。 |
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黒部ダムを後にして、トロリーバスで扇沢に向かいました。黒部ダムの駅は、ダムを渡ったところの山の中−地下にあります。ケーブルカーの黒部湖駅のような感じですね。 後立山連峰を貫くトンネルを延々と6km進むと、扇沢の駅につきました。最後の部分だけ、ちょこっとトンネルから出ました。 |
ここ扇沢、名前の通り建物も一部扇型になってるんですね。この辺りの標高はまだ1400mほどあって、紅葉もきれいに見えました。ここからは路線バスに乗って、信濃大町まで向かいます。信濃大町の標高は700m台で、バスが進むに連れて紅葉の森から普通の森へと変化していきました。 |
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今回の行程は、全般的に天気にも恵まれ、また予想された混雑からもうまく逃げることが出来て、かなりいい気分で出かけました。実際に行くまでは「年を重ねてからでも行ける場所」と思っていましたけど、今の時点でも満足のいくものでした。逆に、もう少し元気な時(といより気合いの問題かもしれないけど)だと室堂から雄山などにも登ったりと、より楽しいかもしれませんね。 |