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 ■ 黒部峡谷鉄道(2001年10月)

元々このトロッコ電車は、関西電力が黒部開発を行う際に施設した電車を、一般の人も乗れるようにしたものです。だから、とっても小さいトロッコ電車なんですね。普通の電車として利用されるまでは、「命の保証はいたしかねます」という条件で一般客を乗せていたらしいですよ。

この辺りの湖は元からあったものではなく、ダムによって出来た「ダム湖」です。出来るまでは、深い谷だったんですね。それを物語るかのようなのが、この写真。谷の斜面に生えていた木が、水没してそのまま枯れてしまったようですね。それにしても、今でも腐らずにこうして立っているのって、なんかすごいですね。

トロッコ電車は、途中で何回も反対側からくる電車を待つことになります。こうした、一般客の乗り降りができない駅がいっぱいあるので、そこですれ違いをしています。

なんで降りることの出来ない駅があるのかというと・・・元々業務用だったこの鉄道の、本来の目的である業務用にだけ使われています。
そんな駅ではありますが、実は帰りに降り立つことが出来ました。なんと時刻表に乗っている一般用の電車ではなく、その業務用の列車に乗って帰ったのです。すれ違う電車の人たちが「なんで扉あいてるの?」って感じで見ていましたよ。

黒部第二発電所です。ここからトロッコで5.7km上流にある小屋平ダムから、建物の後ろに見える導水管を伝って流れてきた水で発電しています。山口文象という建築家の設計ですが、昭和11年に出来た時の姿とは、取水口(?)の形状が若干変わっています。ちょっと残念ですけど、機能上仕方ないんですよね。

こんな感じの渓谷を、トロッコ電車は走っていきました。正面に見えるのは、東鐘釣山・・・だったと思います(^^;) 名前の由来は、その形が鐘に似ているところから付いたそうです。
それにしても、後から写真を見ても、似たような景色が多くて、どの写真がどの辺りかよく判りませんでした。。。

終点近くなると、ほとんどがトンネルという状態です。そのトンネルも、岩をくりぬいただけ、という状態が続いています。目前をこのような壁が通り過ぎる姿は、かなり迫力がありましたよ。小さいトロッコが小さいトンネルの中を、くるくると向きを変えながら走っていて、なんだかディズニーランドのアトラクションみたいでした。

終点の欅平の駅ホームからは、先ほど書いた冬季歩道の中を見ることができました。どこまでも、延々と続くトンネルは、人が通れる程度の狭さです。こんな暗いトンネルの中を歩いて進むなんて、ほんと大変ですよね。閉所恐怖症の人だと、まずだめでしょうね。


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