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 ■ 西表島---ピナイサーラの滝(2002年5月)

 先ほどまでカヌーで進んでいたヒナイ川に出てみました。すでにそこは、岩がごろごろと転がった場所となっていました。のどかな流れとはほど遠いですよね。
 ちなみ手前の岩には苔が生えているけど奥の岩には生えていないの、わかりますか?満潮になった時、奥の岩には潮がかぶるけど、手前の岩にはかからないそうです。つまり、こんな山奥の場所が満潮と干潮を境目になっているのですね。

 イシガキトカゲというトカゲです。しっぽの部分が青く光って、きれいなトカゲでした。なんでも敵が現れた時、目立つしっぽに敵の気を向けているすきに、しっぽを切って逃げるのだそうです。美しいものにも意味があるんですね。

 花の名前がわからないのですが・・・とにかく強烈に甘い、フルーツのような香りが森の中を漂っていました。この時期に咲く花だそうです。

 ヒカゲヘゴ(で良かったと思いますが)という植物です。上を見上げると、光の届かない地表近くからまっすぐ空に向かってのび、思いっきり葉を広げている姿は気持ちいいですね。写真だと判らないですけど、幹の部分には白い斑点がいっぱい見えます。これはそこに葉っぱがついていた跡だそうです。かなり下にもその跡はありまして、きっとその時はそこまで光が射し込んでいたのでしょうね。まさに、光を獲得するための生存競争が繰り広げられているのですね。

 こちらも、植物の生命力を感じさせるものでした。大きな岩を、木の根っこが包んでいるのです!横にのびる茎(根?)が私の頭と同じくらいの位置ですから、かなり大きな岩なんですよ。

 時間にするとそんなに長くはないはずなのですが、やっとピナイサーラの滝にたどり着きました。写真がうまく撮れなくてちょっと悲しいのですけど、間近でみるとかなりの迫力があります。私が訪れた時期は雨が少なく水量もこの程度ですが、雨が降ったあとは滝の勢いも増すそうです。
 写真には写っていませんが、足下には滝壺があり、泳ぐこともできます。この日来ていた他の人たちは、ライフジャケットを着込んでこの滝にあたりにいっていました。この高低差ですから、相当痛いですよね。だからライフジャケット着ていたんですね。
 ちなみにこの滝、高低差55mの滝は沖縄県で一番だそうです。ピナイサーラとは「白く長いひげ」という意味だそうです。言われてみると、そんな形していますよね。

 この木、なんと木の幹から直接実がなっています。普通は枝から出ているものでしょ?
 せっかく教えていただいた木の名前を忘れてしまいましたが・・・後で調べました。ギランイヌビワというそうです。


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