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 ■ 門司港(2006年9月)


 駅舎の2階には貴賓室がありました。現在は資料室として公開されています。ギシギシときしむ、ちょっと急な傾斜の木造階段をゆっくりとのぼります。階段室の天井、ちょっと凝ったものですが…

 手すりも凝ってます。こういう装飾をするのって、大正時代っぽい雰囲気があっていいですよね。

 貴賓室を改装した資料室です。昔の門司港や駅の様子を語る写真がいっぱい並んでます。高い天井が、この部屋の位置づけの高さを物語ってます。

 その貴賓室と続きになっている部屋。先ほどの部屋ほど広くはないのですが、こちらは当時の様子を伝えるものです。内容や什器がいい感じ。大正モダンってやつですよね。

 駅舎に隣接して建てられているトイレ。そこには青銅製の手洗い器があります。「幸運の手水鉢」と呼ばれるもので、なんと大正3年の建設当時からあるそうです。戦時中の金属供出からもまぬがれたそうで、大正時代のデザインを知ることができます。「幸運の」と呼ばれるのは、金属供出からまぬがれることが出来たからでしょうか?(詳細不明)。結構大きくて、立派な鉢でしたよ。

 こちらは旧洗面所。昭和4年に、洗面専用として新設されたものの一部を保存しているものだそうです。当時は汽車だったから、煙で顔が汚れたりしたのでしょうか。女性用を広くしており、大理石の洗面台など、今から見てもその豪華さは伝わります。当時の人からすると、ぶったまげるくらい豪華だったんでしょうね。

 こちらの「帰り水」も、大正3年当時からあったもの。水道水の蛇口なんですけどね、なかなか凝った造りをしています。海外旅行から帰国した人、終戦後復員した人が門司に上陸した際にほっとした気持ちで、この水を飲んだのでしょう。名前の由来も、そこからきているようですね。