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 ■ 館林(2006年5月)


 続いて訪れたのは、旧上毛モスリン事務所。明治41年から43年に建てられた、上毛モスリンの本館事務所です。シンメトリーの木造洋風建築で、ひっそりと木々の中に建っている姿が印象的です。
 昭和54年に市役所が造られた際、館林城二の丸跡からこの場所に曳家され、平成4年には工場も移転したそうです。。。ということは、つい最近までは違った風景だったんですね!

 
 中に入ってみると…こういう建物って、階段まわりが美しいですよね。縦に細長い木製の窓枠が印象的。天井が高くて、気持ちのいい暖かい空間です。

 ところでモスリンって何?って感じですが、羊毛などでできた織物で、柔らかく手触りのよい布地なんだそうです。今でも「はんてん」などで使われているそうですけど、知ってました?

 で、こちらが移転前の工場の様子。明治時代につくられた、煉瓦造りの建物が並んでいます。これだけ大規模だと、さぞかし圧巻だったでしょう。平成4年に移転したそうですが…つい最近までこんな光景が広がっていたんですね。せっかくだったら、赤煉瓦の建物くらいは残しておいて、横浜や函館のような施設に整備すればよかったのにね。

 この旧上毛モスリン事務所があるところは、「館林市第二資料館(歴史の森)」として整備されているところです。敷地内には、田山花袋の胸像がありました。なんでこんなトコに胸像があるかと言うと…

 敷地の一画に、田山花袋の旧居があるためでしょう。茅葺屋根の木造平屋建て。5つの部屋と土間がある、江戸時代の小さな武家屋敷なんだそうです。縁側の雰囲気が田舎に来たような気になりますけど、建物に美しさを感じるのは武家屋敷だったせいもあるのでしょうね。

 無造作に置かれた石ですが、館林城で使われていた石垣だそうです。ここにお城があった跡、発見!