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 ■ 直島(2005年10月)


 ベネッセハウスを離れると、今度は「地中美術館」に向かいました。建物とはちょっと離れたチケットセンターでチケットを購入し、「地中の庭」の横を歩くこと数分、コンクリートの壁が見えてきます。ここが地中美術館の入り口です。ここから先は写真撮影禁止なので、今回の写真はこれだけ。
 その名のとおり、建物が地中につくられており、壁が斜めになったアプローチ、自然光を取り入れた展示室、中庭風の場所(三角コート・四角コート)など、地中であることを意識させられる建物です。
 この美術館にあるのは、モネの睡蓮、ジェームズ・タレルの空間、ウォルター・デ・マリアと3名の作品のみ。これらの作品のためだけに設計された建物で、よくある美術館のように「展示室はただの白い箱」ではない点がすごいです。、建物自体が大きな作品といってよいでしょう。この美術館の良さは様々なところで語られているので省略しますが、とにかく体で感じる空間・作品群は圧巻でした。

 地中美術館を出て、今度はベネッセハウスの屋外作品群を見学に。この大きなゴミ箱は三島喜美代の「もうひとつの再生」という作品。"やきものになった情報物のゴミ"を表現されているらしいです。
 道端に、突然こんなに大きなゴミ箱が現れるとビックリしますね。

 
 こちらは蔡國強の「文化大混浴」。中国産の太湖石36個が点在する中にジャグジーが置かれてます。予約性でこのジャグジーに入れるらしいのですが、この石やジャグジーの配置がミソらしいです。なんでもこの場所は直島で最もよく「気」が流れる場所で、背後の山から流れる気が、海の向こうの三角形の島で反射し、さらにはこの石(穴の開いた石が気には有効らしいです)で増幅されて中央に集められているのだそうです。このジャグジーのある場所は、気が集中する場所。ここに入ると、不思議と元気になるそうですよ。

 桟橋の先端にたたずむ大きなカボチャ。草間彌生の「南瓜」という作品です。何でこんなところにカボチャ?という気もしますが、そのあたりが草間さんらしいのでしょうか。ベネッセハウスの敷地に入って、真っ先に目に入るのがこの作品ということで、ここから先がアートの空間であることを印象づけるには、十分すぎるインパクトがありましたよ。