■ 両国(2006年6月) |
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駅を出て最初にガイドの方から受けた注意…「今日は沢山回りますから、あまりバラバラにならないように!」…でもツアーに参加してる方、結構カメラ持ってて、みんな思い思いに写真撮りたいみたい。街歩きに興味持ってる(であろう)人たちですから、仕方ないのでしょうか…。駅を出てすぐ、国技館通りにあった力士の像を見かけたとたん、早速列はバラバラになってしまいました。言いつけを守れたの、ほんの数分です。。。 ちなみにこの像、若乃花などの手形のプレートが埋め込まれてました。 |
バラバラになりかけたこの集団もなんとかまとまり、まず最初に向かったのは回向院というお寺。浄土宗のお寺ではありますが、江戸の大火による犠牲者をはじめ、宗派に捉われず、また人間に限らず生きるものすべてを祀っているそうです。 |
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立派な門をくぐってまず最初に目にするのが「力塚」。1768年初めて、そして1833年以降の毎年、明治42年に境内北に国技館が出来るまで、相撲の興行が境内で行われていました。この力塚は、昭和11年に歴代相撲年寄の慰霊のために建立されたもので、「大日本相撲協会(旧字体)」と書かれています。 国技館があって下町だから、なんとなく相撲の街だと思っていたけど、本当にこの地から始まったんですね。初めて知りました。 |
こちらは回向院の本殿。お寺っぽくない立派な建物ですが、正面に梵字が書かれているのが「お寺だよ」って主張している感じです。中に入ってみましょう。 |
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天井高の高い室内は、荘厳な雰囲気。正面に座っているのは銅造阿弥陀如来坐像。周囲の壁には、恐らく仏教の教えである様々な像が配置されています。 |
お寺の境内には、様々な碑があります。もちろん墓石もありますが、明暦大火の供養塔、海難供養塔、さらにはここが発祥とされている水子供養の塚…。人間だけでなく、犬猫など動物の碑もあります。この塔も動物を供養するものだったと思うのですが、中央に置かれた像の頭に馬がいたのが印象的。さらに塔の上部の丸い部分、動物が描かれていると思われるステンドグラスがはめ込まれていました。卒塔婆にも、ペットの名前がいっぱい書かれていました。 |
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ひょっとしたらここが回向院の一番人気スポットになるのでしょうか。ねずみ小僧のお墓です。長年捕まらなかった運にあやかろうと墓石を削る風習が昔からあったそうです。もちろん今では墓石を削ってはいけないので、代わりに削り用の墓石?「お前立ち」が用意されています。手前の白いものがそうなのですが、少し角が削られてるの、わかります? |