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 ■ 浅草(2006年4月)


 桜橋を超えて、再び浅草側に戻ってきました。隅田公園山谷堀広場では、ステージと沢山の屋台で賑わってました。静かだった向島側とは大違いで、なんか現世に戻されたかのような感覚でした。

 この会場、「山谷堀」と名がついているとおり、元々堀があった場所のようです。その証拠に、橋場通りには橋の欄干だけが残されているところがありました。

 この辺りは基本的に平地なのですが、ちょっとした小山の一画があります。「待乳山聖天」ということで、山全体が聖域のようになっています。
 本殿に向かう階段には、築地塀があります。江戸時代のもので、広重の錦絵にも描かれたそうです。

 階段の壁には、大根や巾着の彫り物があります。大根?巾着?という気もするのですが、説明には「信仰心をされて祈願することによって得られる御利益を表したもの」とあります…直接的には表現しにくい部分もあるのでしょう…

 で、こちらが階段を登ったところ。正面に見えるのが本殿です。浅草の、花見の喧騒を忘れるほど、静かな空間でした。

 階段を降りて、山谷堀の跡でもある「山谷堀公園」へと向かいました。ここの桜並木が、とってもきれいです。どこまでも続く桜のトンネル。そして何よりも、人がほどんどいないというのがいいですね。遅めの時間でも、しっかりと場所取りもできるのではないでしょうか。浅草の花見では、穴場的場所でしょう。
 ちなみにここの桜、ソメイヨシノだけでなく、オオシマザクラなんかもあったりします。うっすらとした一面ピンクもいいけど、白と緑のコントラストもいいですね。



 ちょっと気づきにくかったのですが、公園には朝倉文夫氏の彫刻もあったりします。何でここに?と思ったんですけど、ここは台東区なんですよね。台東区にゆかりのある人だから、こんな場所にあるんですね。

 こちらは公園にあった看板。「公園の流れやせせらぎ内で洗たくや身体を洗うことはやめて下さい」との注意書きは、この公園らしいものですね…