■ 猿島(2001年4月) |
島の中心部には、要塞としての様子をあちこちで目にする事ができます。写真は「露天掘り幹道」と呼ばれているところです。左右のレンガ積み壁は、写真ではわかりにくいですけど、かなりの高さがあります。右側の塀ですら、人よりも高いんですよ。高くて10m程でしょうか。 |
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壁の開口部分は全部塞がれていました。ここには弾薬庫や兵舎が何棟も立ち並んでいます。高さを活かした2階建てのものもあります。レンガの積み方も、日本では4カ所しか確認されていない「フランス積み」というものだそうです。 予想を超えたスケールの建造物がこんな小さな島にあることに、ただただ驚くばかりでした。 |
隣の通路に行くためのトンネルです。小さなトンネルのように見えますけど、これでも高さは4.5mあります。これらの要塞やトンネルは、明治17年に出来たそうです。 |
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全長90mのトンネル内部は、壁も天井も、全部レンガ造りです。今から考えると、かなり贅沢な気もしますね。ただ当時はセメントが貴重だったそうで、レンガ積みにするとセメント量が少なくて済むのが良かったんでしょうね。 |
中心部から離れたところには、素堀りの切り通しもありました。何も考えないと、ほんと美しい場所なんですけど、全て戦争に関わった施設なんですよね。考えてしまうよね。 |
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