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 ■ 御供所(2002年12月)



 ここ御供所は、博多の中でもお寺が沢山集まったエリアです。あまりパッとしないエリアという印象もあったのですが、10数年ぶりに訪れてみました。

 最初に訪れたのは、大博通りに面したところにある東長寺です。空海が博多の「海辺」に建立した密教寺院だったそうです。広い通りとは塀で隔てられているので、あまり意識することはないのですけど、いざ境内に入ってみると立派な本堂や六角堂がありました。ほとんど人を見かけない、静かな境内です。
 併設して「福岡大仏」があるのですが、結構な大きさでした。自由に拝観できるのがいいですね。

 境内の一画には、古くて立派なお墓が。福岡藩主黒田家の墓所だそうです。この付近は区画整理が進んで、東長寺の境内も形がかわったそうですけど、この墓所だけは昔のままだそうです。大きな通りのすぐ隣なだけに、ギリギリでしたね。

 東長寺の裏側は、たくさんのお寺が集まっているエリアです。この妙楽寺という禅宗のお寺もそんな中のひとつです。奥まったところにあるお寺に向かってまっすぐ延びる参道が、見ていて気持ちいいです。

 お寺が並ぶ一画に、圓喜すしという(恐らく)お寿司屋さんがありました。この写真では判りにくいのですけど、壁に貼られた四角い小口タイルが、昔ながらの雰囲気を醸し出していい感じです。お寺相手に、昔から営業しているのでしょうか。この日はお休みのようでしたけどね。

 少し海側に進むと、呉服町駅の手前あたりでちょっとした下り坂になっています。その昔、ここから先が海だったそうです。先に訪れた東長寺は随分内陸な気がしますけど、ここが海岸であれば、建立された時海沿いだったというのも納得ですね。