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 ■ 湯河原(2006年4月)


 ラーメンを食べたら、近くのバス停からバスに乗って、湯河原の温泉街へ。少しずつ山あい入ったところでバスを降りると…温泉街の雰囲気ですね。新緑の美しい千歳川を見ると、無数の配管が通ってます。温泉のお湯を運ぶ配管なのでしょう、きっと。

 川のすぐ近くにある「光風荘」。2.26事件の、東京以外で唯一の現場で、この建物(現在は再建後の建物)で元内大臣牧野伸顕が襲撃を受けたのだそうです。

 ちなみに牧野伸顕氏の孫であり、麻生太郎氏の母でもある吉田(麻生)和子さんも、この襲撃事件に巻き込まれ、牧野伸顕氏を外に逃がすなどされたそうです。
 そのような縁があって、建物の入り口にある石碑は、麻生太郎氏直筆のものなんだそうですって。

 建物内は一般に開放されている日もあるらしく、この日はボランティアガイドの方にいろいろと教えていただきました。建物内では当時のいろんな資料が展示してあるのですが、この部屋で牧野伸顕氏が寝ているところを襲われたんだそうです。



 光風荘の前には、緑色のタンクと小さな建物。そして目の前には小さな石桶が。看板には…「湯河原温泉」とあります。どうやら源泉のようですね。
 泉質はナトリウム−塩化物泉・硫酸塩泉・アルカリ性・低張性高温泉とあり、温度はなんと61度もあります。アルカリ性で肌がきれいになることから、美人の湯とも言われているそうです。湯河原温泉は万葉集にも書かれており、1200年の歴史ある由緒正しき温泉、とのことですよ。
 手前の石桶は手湯ですよね。手を入れたら、ちょっと熱すぎました…

 千歳川から分かれる渓流沿いには、万葉公園が広がってます。整備された散策路を歩きながら、のんびり森林浴ですね。

 渓流沿いにも遊歩道があって、水の流れる音をききながら散策できます。

 園内には様々な歌碑があるのですが、この国木田独歩の碑もそのひとつ。万葉集の中でただ一つのいで湯を詠った歌碑なんだそうで、昭和11年に建てられたそうですよ。公園は新しそうだけど、歌碑はそこそこ古いものなんですね。

 万葉公園の一番奥には、ちょっと開けた空間が広がってます。真ん中には…足湯!「独歩の湯」というこの施設、いろんな種類の足湯があって、ファミリーを中心に賑わってました。子供連れてると、温泉に入るより足湯のほうが便利ですからね。子供たち、走り回ってましたよ。

 足湯の横では、オブジェのようにお湯が流れてました。足湯いいな〜とも思ったのですけど、やっぱちゃんとお湯に浸かりたいな、ということで、ここ独歩の湯を後にしました。