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 ■ 池上(2002年10月)



 少しずつ日が沈んでくると、あちらこちらで明かりが灯されはじめました。本殿裏から日蓮聖人永眠の地へと続く階段の提灯は、今自分がいる世界と違う世界をつなぐ階段のような気がしました。

 こちらはライトアップされた本殿(上)と仁王門(下)です。いよいよ万灯行列のはじまりです!

 10月11〜13日に行われるのは、日蓮聖人の遺徳を偲ぶ「お会式法要」だそうです。そしてこの12日夜はお逮夜に当たり、沢山の万灯練り行列が池上の町を練り歩き、ここまでたどり着くのだそうです。宗教行事なんですね。お寺だから当たり前なんでしょうけど、今まで知らなかった。。。

 いざ行列がはじまると、なかなか壮観なものがあります。私は境内で見ていたので、この印象が強かったのですけど、街中をぐるりと練り歩いているんですよね。すごいなぁ。
 行列は日蓮宗の「ドンドコドンドコ」といった太鼓を鳴らしながら、まといのようなものを振りながら、提灯とともに、各講ごとに練り歩くものです。講によって鳴らし方や動きが異なり、個性があります。立正校正会のような大きな団体は、さすがに派手でしたね。

 行列は賑やかに進みますが、ここ本殿の前では静かになり、一斉にお参りをしていました。宗教心の薄い私ですけど、この様子を見ると本門寺の持つ影響力というものを感じざるを得ませんね。

 行列は夜12時まで続くとのことなので、途中で切り上げることにしました。帰りには、気になっていた葛餅を買って。美味しかったですよ〜。ただしこの日は対応できないのか「普段だと切っている葛餅も本日は切れていない点、ご了承下さい」と書いていました。普段とは比べモノにならないくらい売れているんでしょうね。
 紙袋に書かれている絵は本門寺の様子です。実際に見た景色そのままだったので、ちょっとびっくり。昔も今も、その姿は変わらないのですね。