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 ■ 多摩川(2001年12月)

 

 多摩川台公園は桜の名所としても有名な場所で、シーズンになると花見をする人でいっぱいになります。でも今は12月。葉っぱもなく人もいない、寂しい公園でした。お陰で多摩川ははっきりと見ることが出来ますけどね。

 順番が逆になってしまいましたけど、公園の入り口でかたつむりがお迎えしてくれました。これ実は結構大きいです。。。


 この公園、単に高台にある公園ではなく、いろんなものがある場所なんです。
 まずは正面にある丘。木が茂っている部分なんですが「亀甲山古墳」という前方後円墳です。全長が100m以上もある大きな古墳で、国も史跡にも指定されているようです。園内にはこの古墳の資料館もありますよ。
 でも、言われないと単なる山でしかないよなぁ

 古墳の手前には写真のような水生植物園があります。やけに四角く囲っている場所なんだな・・・と思っていたら、実はここ「調布浄水場」つまり飲み水を作っていた場所の跡地だったんです。写真は沈殿池だった場所だそうです。水はもちろん、隣を流れている多摩川から取水したものを引き込んでいて、最初にここ沈殿池に溜めたようです。


 その手前に広がっている「濾過池」の跡です。水の流れでは、先ほどの沈殿池の次の地点のようでした。ちゃんと当時のレンガ積みが残っているんですね。昔の施設ってレンガを使用している事が多いですけど、今から重うと味があっていいですよね。
 本当に跡地なんだなって思ったのが、これらの施設。丁度この辺りの地下に「配水池」があったようで、その通気口でもあるんでしょうね。
 当時はこの配水池から、各家庭に配られていたんでしょうね。


 おさんぽも終えて駅に戻ってみると・・・多摩川方面で急に線路が曲がっているんですね。そしてその線路の先には、小さな丘が。実はここ浅間神社という神社なんですが、その本殿の後ろ側だけ、山が崩されています。そう、線路が通っているんです。よく山を崩すことが出来ましたよね。。。