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 ■ 田園調布(2001年12月)

 大正時代に渋沢栄一が、ハワードの目指した田園都市を参考に作ったのが、ここ田園調布です。当時は都心から離れた田舎だったのでしょうけど、関東大震災で安全性が確認され人気が出たようです。
 駅前のロータリーを中心に放射状・同心円の道路で構成されています。ロータリーには池があって、そこでのんびり過ごしている人たちがいたりと、すごくいい雰囲気です。

 ロータリーには、写真のように田園調布駅があります。。。と言っても、これは形だけのもの。元は駅舎として街の玄関となっていたのですが、電車の工事に伴い取り壊され、工事が終わった後に元の位置に復元されたものです。元々の駅舎は矢部金太郎(上高地帝国ホテル等を設計した人)によるものです。
 民家のような小さな建物がちょこんと建っているのって、他ではあんまり無いですよね。なんかカワイイですよね。 

 今の田園調布駅は地下化されていて、元々電車が走っていた場所は広場になっています。上の写真にある復元駅舎の、丁度裏側になります。そして、本当の駅舎は写真の建物の1階となっています。その上はケーキ屋などのお店が入っているんですよ。
 場所柄、大きな駅ビルではなくて、高さの低い建物になっているんですね。建物もちょっと家みたいな感じで、洋風瓦なんですよ。

 この広場を挟んで反対側(上の写真の右側)に今日新しいお店がオープンしました。それにしても、関係者と思われるスーツを着た人がいっぱいでした。

 駅前広場から放射状に延びる銀杏並木は、ちょうどいい感じに色づいてました。上り坂をどこまでもまっすぐ延びた並木は、落ち着いた雰囲気でした。交通量が多くないのも、いいですよね。駅からは3本の放射道路があるのですけど、3本とも銀杏並木がきれいでしたよ。

 こちらは駅を中心とした円状の道路です。すぐ先がわからないつくりは、なんとなくプライバシーも保たれそうですね。こういう所も、落ち着いた、高級感ある雰囲気につながるんでしょうね。
 ただ、この道をずっと歩くと、感覚が狂ってきましたけどね。。。

 坂をちょっと上ったところから、駅方向を振り返ってみました。正面に見える建物が、旧田園調布駅舎です。銀杏の間から差し込む光が、すごく柔らかい雰囲気でした。