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 ■ 阿嘉島(2000年7月)
 

 今回訪れたのは、沖縄本島近くの慶良間諸島にある阿嘉島。慶良間はダイビングでは超人気の場所で、私が訪れたのもダイビングが目的です。しかし海だけはなく、おいしい食事、アフターダイブに飲むビール(笑)、そして何よりものんびりと過ごす事ができる、そんな雰囲気に魅せられて再び訪れることになりました。

 JTA最終→船員会館泊→クイーン座間味(船ねっ)始発のお約束ターンで阿嘉島入りすることに。朝一度空港に行って荷物を預け、出勤・仕事の後、再び空港へ。ばたばたとするのは良くないですなぁ。
 船員会館は泊港近くにある宿で安く泊まれるため、非常に利用価値のある宿です。今回の日程はサミット期間中ということもあり、空港の警備はいつにも増してキビシイものでした。内地の車輛もいっぱいいましたよ。
 宿に着いて、夜食を買いに近くのコンビニへ。おにぎりをレジに持っていくと「あたためますか?」と聞かれました。沖縄では、おにぎりをあたためる習慣があったんだね。試さなかったけど、おいしいのかなぁ?

 目が覚めると、雲一つない晴れ空に心ここにあらず状態。乗船券売場がまだ開いていないというのに、早くも泊港に着いてしまいました。約1年ぶりの訪問で前回は友人と訪れたけど、今回は一人なのでのんびり過ごすつもり。
 約1時間の船旅を終える頃、島影が目に入ってきます。懐かしい島、懐かしい町並み。港に入ると、お世話になるお店のスタッフが出迎えに来てくれていて、私が船を降りるタイミングで声がかかりました。初めてお会いする方だったので「なんで私だって分かったの?」と思ったけど、まーいいやって感じで話をしていたら、後ろに見慣れた人影が。なんと、去年一緒に行った友人たちが!! 「なんで〜〜〜」心の中に、叫びにも似た声が。宿に着いて同日に到着予定の人を見ていると・・・そこにも、去年ご一緒したご家族の名前が!! 偶然にも去年のメンバーが全員そろうことに。不思議なものですよね。知らなかったのは私だけらしいけど(汗) 他には仙台から来たグループもご一緒に。なかなか個性の強い方たちで、私はとてもかなわない・・・と本人は思っていたのだけかな。
 ダイビング・夕食の後、みんなでケラマ鹿を見に行くことに。島固有の小ぶりなこの鹿は、残念なことにちょっとしか見る事が出来なかったけど、代わりにヤドカリの異常集団を発見! 陸に入ったところで、1カ所に無数のヤドカリがひしめきあっていたの。ライトをつけるといっせいに散々となったけど、彼らはこんな所で何をやっていたのだろう? サミットみたいに、みんなで話あい? それとも「おうち」の大交換会??
 同じ足でヘリポートへ星空を眺めに。高台にあり周囲に高い木も無いため、360度の大パノラマ! コンクリートを背に横たわって、ぼーっと星空を眺めていると、とっても気持ち良かったよ。今にも降ってきそうな星で満たされた空は、東京じゃ見れないよ。絶対に。

 のんびりと次の朝を迎えました。リラックスしているのか、普段よりも早い時間に目を覚まして。朝ご飯が美味しくていっぱい食べたかったけど、この後潜ることを考えて控えめに。これが辛いんだよね。
 11時頃にはダイビングから帰り、海を眺めながらお風呂に。午後のダイビングまでの、お昼ご飯を挟んだ3時間程度をぼーっと過ごす、このひとときがたまらなく気持ちいいの。
 午後のダイビングが終わった後は、待ってましたとばかりに生ビールを。暑い日差しのもとで、美味しいおつまみと共にのんびりと。うーん、五臓六腑に染みわたる! この為に潜っているようなものだと、つくづく思ってしまう。オヤジだよね(汗)
 夕食・軽い宴会と続いた後、島のおじいさんが遊びに来てくれたの。彼と私の友人の二人が三線を弾きながら沖縄民謡を披露してくれました。波の音と相まってみんなも歌いつつ、気分は沖縄!

 ダイビング最終日。今日で最後と思うと悲しくなってしまいます。私の友人たちは今日で帰ってしまうのですが、海への誘惑には勝てなくて、港まで見送りには行かずに、私が海へ出かける時にさよならを言いました。予定外であり短い日数でもあったけど、楽しく過ごせて感謝!
 昨日同様にのんびり過ごした後の夕食は、仙台組も最後の夜とあって豪勢なものに。その中でも、ソーメンに具を混ぜて食べるのが、とっても美味しかった。「こんな食べ方もあるんだ」としきりに感心していたら、初めて作ってみたそうな。
 最後の夜、再びケラマ鹿見物に挑戦。先日の場所に加え、慶留間島・外地島(空港のある島)にも訪れました。昼間それらの島でヤギを見つけたそうで、夜も見れるかな?との期待感からではあったけど、さすがにヤギは駄目でした。その代わりケラマ鹿は私たちのすぐ目の前に出没! 私たちをじっと見たり、エサを食べるふり(!?)をしながらこちらを見たりといった感じで、明らかに警戒している雰囲気でした。ほんとすぐ近くで見れて感激! 途中では何度かホタルに遭遇。本州のものよりも青みがかっていて、海辺や草むらなどあっちこっちで見かけました。きっと別の種類なんでしょうね。他にも、やたらでかいヤドカリにも遭遇。殻の中に引っ込んでしまって、なかなか出てくれなかったんだけど、最後には歩いてくれました。
 橋の上から、阿嘉の町並みを見物。港の光が明るい他は、いたってひっそりとしています。
 そして、本日も満天の星空。星ひとつひとつがわかるような天の川も見えてカンペキ! 地上に今にも降ってきそうな星空で、流れ星もいくつか見ることが出来ました。語彙がないのでうまく伝えられないけど、本当に心から感動ものでしたよ。

 


 今日は飛行機で帰るのでダイビングはお休み。高度が上がると機内の気圧が下がり、この気圧の変化が原因で「減圧症」という病気になる可能性があるからです。
 仙台組も朝一の船で帰るのでみんなとはお別れ。連絡先を教え合って港まで見送りに。残った私は、人が少なくなったところでのんびりと過ごすのみです。お散歩でもしようと思っていたけど、突然のスコールに見舞われ、室内でじっとすることに。さっきまでイヤと言うくらい晴れていたのが嘘みたい。せっかく展望台とかにも行こうと思っていたのに・・・
 のんびりと過ごした時間はあっという間に過ぎてしまい、お昼を食べると、とうとう帰る時間に。少人数ながらも港まで見送りに来ていただきました。岸から離れるにつれて「またくるぞっ」という気持ちが高まってきたけれど、気が付いたらすでに那覇に着いていました。すっかり寝ていたようです(笑)
 泊港から直接空港には行かずに、那覇市内−国際通り周辺をちょっとお散歩。観光客相手のお店が多くて、あんまし面白くなかったけど、ちょっと裏の浮島通りはいい感じだったよ。古着屋さんなんかもあったりして。
 おさんぽした後は、タクシーをつかまえて一路空港へ。途中で、木の上にあるお店を発見!木自体も作り物なんだろうけど、なかなかかわいかったです。
 全般的にサミット期間中ということもあって、警備がすごかったです。特に市内と空港の間は、大きな交差点では数十人が、沿道は10mおきに警官がいるというすさまじさ。空港も、入り口を幾つか閉鎖したうえで、入り口は厳重なチェックが。受付カウンターに行くにもチェックがあるという状況です。離島にいたから分からなかったけど、本島はすさまじい事になっていたようですね。