トップページ街でおさんぽ>三ノ輪

 ■ 三ノ輪(2007年4月)


 だいぶ足を進めました。もうここまで来ると、三ノ輪というよりも南千住のほうが近いですね。この辺りは、いわゆる山谷地区。いたる所で、けんかしてたり酔っ払って倒れている人がいたりします。もちろんダンボールハウスや、それすらない人たちも。そんな地域ですが、このお店だけは異彩を放っています。

 看板に書かれているこのお店は「バッハ」。自家焙煎珈琲屋と書かれています。お店の近くにきただけで、珈琲のいい薫りがしてきます。今回は、このお店に来るために足を運んだようなものです。そのくらい、美味しいらしいらしいですよ。

 早速中に入ってみましょう…と思ったら、こんな張り紙を発見。「お酒を飲んだ方お断り!」。やんわりと、周辺に多数いらっしゃる方たちをお断りしているかのようです。

 店内に入ってみると…結構混んでいます。そして、意外と客層が若いです。お店の前に車がずらーっと並んでたけど、みんな車でここまで来るみたい。そりゃ、歩いてくる人は少ないかもね。

 お店の一画には、ずらっとコーヒー豆が並んでいます。焙煎度の違うコーヒーが20数種類、メニューに載っています。豆は直接現地に赴いて仕入れているとかいないとか。でもこれだけあると、シロートには、どれにしていいのか分かる訳ない…。

 店内には、こんな大型の焙煎機もあります。一粒一粒欠点豆を取り除いて、この焙煎機でふっくらと仕上げているとのこと。

 ドリップに適したお湯の温度は82〜3度とのこと。きちんと温度管理しているお湯で、目の前で丁寧にドリップしてくれます。さて、どのコーヒーにしよう!?

 種類が多くて迷った挙句、選んだのは「バッハブレンド(450円)。どちらかというと、焙煎度の高いコーヒーですが、お店の名前がついているくらいだから、きっと自信作なんでしょう…と勝手に決め付けて頼んだのですが、これがまた美味しいの!苦味や渋みが全くなく、コーヒーなのに口当たりは真水を飲んでいるかのよう。それでいて、口の中には深くていい薫りが広がります。こんな珈琲があったんですね。わざわざ来てよかった♪ちなみに注文の際「豆もご用意できますので」と言われました。帰りがけ、精算のときも「豆はいかがですか?」。そういえば、他のお客さん皆豆を買って帰ってました。

…後で知ったのですが、このバッハブレンド、沖縄サミットで各国首脳に出されたものなんだそうです。それで有名になったらしいですよ。