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 ■ サイパン(2001年11月)

 3日目。朝町中をちょこっと歩いてみました。早朝に雨が降ったのか、地面がぬれていました。本来この時期は雨期らしいのですけど、滞在中はほとんど雨が降りませんでした。スコールすらもなかったんですよ。だからこの雨は、貴重だったんでしょうね。
 それにしてもこの場所、中心地近くなんですが、こんな「のどかな」光景が広がっています。。。つーか、誰もいない。なんで?

 今日の1本目は「オブジャン」。ビーチポイントで、砂地がきれいなところです。ショップからは車で連れて行ってもらったのですが、舗装されたきれいな道は途中まで。空港の脇をぬけると、こんなダートの道が続いてました。私は座席に乗っていたので助かりましたけど、荷台に乗っていた人は大変だったでしょうね。
 でも、こういう自然の中のダート道って、なんかいいですよね。

 真っ白な砂浜から歩いてエントリーして、歩いてエキジットしました。遠浅な海は、膝くらいしかない場所をしばらく歩くことになります。重い機材を担いだうえに足下はサンゴで不安定。しかも炎天下のもとウエットスーツを着ているなんて。。。拷問かよ!
 でもこの海岸、すっごくきれいでしたよ。真っ白な砂浜に椰子の木が並んでいるなんて、リゾートのビーチって感じですよ。しかもホテル近くのビーチと違って観光客が少ない、しかもきれいだし。この時も、ダイバーを除くととっても少なかったですよ。車がないと来れないから、ちょっと不便ですけどね。
 ダイビング自体は・・・お約束のガーデンイールをはじめ、いろんな小物にも会えたので楽しかったです。砂地が広がる海底に、自分の影が映る姿が、泳いでいて気持ちいよかったです。

 こんなきれいなビーチにも、戦争の跡は残っていました。これってトーチですよね。草木に囲まれていましたけど、その窓はしっかりと海の方を向いていました。
 このようなものを残しておくことは、歴史を認識するうえでも大事だなって思いました。だって、目に触れないと「戦争」という意識は全然生まれてこないでしょ?日本で「戦争」を考える機会って、学校の授業とか一部の資料館の中だけですもんね。普段から目に触れる必要って、やっぱりあるんでしょうね。

 お昼ごはんを食べたあとは、テニアンに向けて出発です。セスナ機で15分ほどのところにある島。船では1時間ほどかかるそうです。当然船もある程度大きなものなんだろうなって思っていたら、写真のとおりの、ゴムボートのような船でした。お昼を食べている間「船揺れるよ〜。弱いんだったら酔い止め飲んどいた方がいいよ〜」とさんざん脅されていた船が、これです。
 最初の感想「本当に、こんなんで行けるの?」

 そんな不安とは裏腹に、実際に出発してみると意外にも快適な乗り心地でした。なんでも周りの赤い部分は空気でふくらんでいるということで、逆に波の衝撃を吸収しているらしいです。
 ちょっとウトウトとしていたら、あっという間にテニアンにまできていました。手前の緑の濃い島影がテニアン島で、奥の薄い島影がサイパン島です。しかも私が宿泊していたホテルも見えていました。こんなに近いなんてしらなかった!
 海の中は・・・さすがに遠くまで来ただけあって、透明度も良くてきもちいいです。底が見えないドロップオフはどこまで行っても蒼くて、そこを漂う感じがたまらなく気持ちよかったです。「ダムコーブ」というポイントでは、戦車や飛行機の跡が。こんな海の中にも戦争の傷跡は残っているんですね。そんな中でカメががんばってごはんを食べている姿を見れて、ちょっとだけ心が和みました。

 さすがに午後2本は、時間も遅くなってしまいます。サイパンに戻ってくると、もう太陽が沈もうとしている時でした。水平線に太陽が沈む夕日は、とってもきれいでしたよ。ひとつだけ心残りなのは、手前にタンカーがいて、せっかくの夕日のシーンを邪魔していたことです。
 この後暗くなるとともに、一度ホテルに戻ることとしました。そして、今回最後の夜もお店のスタッフやほかのお客さんと飲みに出かけることとなりました。ジェイドガーデンという中華料理屋さんで食べた北京ダック、美味しかったです♪


水中写真はこちらからどうぞ