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 ■ 阿嘉島(2001年8月)

 5日目。阿嘉島で1日ゆったり過ごす、最後の日です。ほとんどの人がこの日には帰られて、残るお客は私の他にはもう一人だけ。この日到着した2人を含めて、4名というのんびりした状況になりました。しばらく続いていた雨も、お昼くらいには上がって、久しぶりの青空です。そのお陰で今回の阿嘉島滞在最後になるダイビングは、明るい日差しの中で行うことができました。(私は気づかなかったのですけど、途中雨も降ったらしいですけどね)
 夜いつものようにごはんを食べて、のんびりしていると、なにらや太鼓の音が・・・・そう、沖縄地方の旧盆は、今年はこの日までだったんです。そして、島では様々な行事が行われていました。祭壇の前で、獅子舞や沖縄民謡や踊りが繰り広げられました。ご先祖さまを、楽しくお送りしようというものらしいですね。
 こんなにぎやかな送り方って、本土とは違うよな。。。と思っていたら、ふと天の岩戸(宮崎)の話を思い出した。天照大御神が穴に入っている(闇=死を象徴?)ところ、穴の外で神々がどんちゃん騒ぎをして、気になった天照大御神が穴から出てくる(&穴に岩戸でふたをする)というお話だったと思う。なんだか、共通項があると思いません?
 お祭りを見に行ったあと、ちょっと集落を歩きました。教えてもらったのが、この写真の場所。一見普通の民家ですが、この自動販売機が目印の「阿嘉売店」というお店です。今回は買い物しなかったのですけど、ここに行くのって、ふつうの民家に入っていくような感じで、不思議ですよね。ちなみに今回は行かなかった阿嘉島のTシャツを売っているお店も、民家でした。家の玄関をあけて「すみませーん」って声をかけると、中から家の方が出てきて・・・そんな感じでした。初めて体験した時は、とっても新鮮でしたよ。
 そこそこ歩き回ったあと、島のおじいさんのところにちょっとお邪魔して、最後の1日は終わりました。明日で最後、悲しいよー・・・
 最終日。今日は何もしないで、ただのんびりと過ごすだけ。いつものように朝起きて、帰りの支度をして、お昼まで海を眺めてのんびりと過ごしました。天気も良好。飛行機が揺れることもないでしょう。最後の日が雨という悲しい状況が避けられて、ちょっと嬉しかったです。
 最後のお昼ごはんを食べた後みんなに見送られて、いざ慶良間空港へ・・・・向かおうとしたら、係員から「飛行機が遅れるかも」と告げられました。那覇空港での、羽田行きの飛行機へ乗り継ぎが間に合わないかも・・・とあせっていたら、なんと慶良間から那覇へ向かう飛行機は2時間も遅れるとのこと。当然羽田行きには間に合いません。RACの係員の方に、羽田行きの飛行機を1本後の便にできないか、お願いしてもらうことにしました。東京−那覇はマイレージできていたので、本来は当日の変更はできないはず。自分で手配を行うのは不可能なので、航空会社同士の方が話しが早いでしょう、という期待を込めてお願いしました。慶良間空港の天候は問題なかったのですが、使用する機材が粟国空港で足止めをくらってしまったのが原因だったそうです。
 出発まではまだ時間があるので、再び宿に戻ることに。航空会社の方に宿まで送ってもらいました。さよならーってさっき言ったのに、また舞い戻ってきてみんな驚いていました(笑)。状況を説明すると、こんな事は滅多にないとのことです。まさに旅先でのハプニング! これって、とっても貴重な体験だったんですね。そんな話をしながら、生ビールをごちそうになりつつ時間を過ごした後、再び空港へ向かいました。ちょっと心配はしていましたが、係員の方から那覇−東京の便をずらすことができた、との連絡を受けてひと安心です。飛行機版の「遅延証明書」を頂いて、那覇空港のカウンターで提出するように言われました。電車が遅れた時なんかよくもらいますけど、飛行機にも「遅延証明書」なんてものがあるんですね。
 小さい慶良間空港の小さい搭乗待合室に入ってしばらく待った後、2時間遅れのRACで那覇空港へと無事にたどり着くことが出来ました。行きと同じ、小さな飛行機です。これが、この飛行機の室内のほぼ全景です。ね、ワゴン車よりも小さいでしょ(笑)飛行機にはエアコンなんか装備されていません。そこで登場するのが「うちわ」です。一見渋谷あたりで配っているような「うちわ」なんですが、ちゃんとした航空会社専用のもののようです。その証拠に、うちわの裏側に「機外持出禁止」と赤字で大きく書かれていました。見事にツボにはまってしまった。
 乗り継ぎまで予定外に時間が余ったので、ここでものんびり過ごしました。宿の人が言ってた言葉を思い出して、空港の大きな窓から滑走路を見ると・・・先ほどまでいた慶良間諸島の島、渡嘉敷島が見えるではないですか! 船で1時間以上かかるような場所だったので、まさかこんなに近いとは思いませんでした。最初話を聞いた時も、信じられなかったです。でもこうやってみると、本当に近さを感じましたね。

 こうして、私の阿嘉島滞在は終わりました。滞在中は基本的に

朝起きる→朝ご飯→ダイビング→露天風呂→お昼ごはん→
ダイビング→露天風呂(+Beer)→夕ご飯→飲み→就寝

というスタイルでした。ダイビングも楽しいけど、戻ってからの、露天風呂に入りながらのビールって気持ちいいんですよ。
長いようで、あっという間でしたけど、とっても楽しい毎日でした。また行きたいな・・・

番外編