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 ■ 旧弾正橋(八幡橋)(2006年3月)


 富岡八幡宮の裏側には、こんな木造の蔵といいますか、街並みがあったりします。深川といえども、こういう風景って、どんどん失われてきていますよね。守ってほしい風景だと思います。

 住宅地のなかに突然現れる赤い鉄製の橋、旧弾性橋(八幡橋)です。明治11年に作られた都内最古の鉄橋で、国指定重要文化財です。中央区の京橋楓川にかかっていたものを、昭和4年に移設したものだそうですよ。見てのとおり小さな橋で、車は通れない人専用になってます。

 今でこそ遊歩道をまたぐようにかかっていますが、当時は運河のような場所でした。

 昭和30年頃は、こんな風に運河にかかる橋として機能していたようです。私の生まれる前ではありますが、つい最近までこのような景色が広がっていたんですね。

 この橋は、当時明治政府が造ったということもあってか、部材は菊の紋章がデザインされています。国家威信といいますか、これから国を育てていこうという気負いが感じられます。

 橋の形(ウイップル形トラス)は米国人ウイップル氏の特許が基本となっており、平成元年には米国土木学会より「土木学会栄誉賞」が贈られたそうです。それを記念する碑が、橋の近くにありました。

 橋の横の草むらに、猫がいっぱいいました。みんな眠そう。。。確かにこの辺り、車も人も少なく、ものすごく静かでした。ポカポカ陽気だと、眠くなっちゃいますよね。